WASPがシリアのダマスカス大学に義手・義足開発用研究所を設立 https://all3dp.com/wasp-donates-3d-printing-laboratory-prosthetics-syrian-university/

イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、シリアのダマスカス大学に義手・義足開発用研究所を設立した。シリアの内戦で被害を受けた人の義手・義足づくりに使われるという。

研究所はダマスカス大学のキャンパス内に設置される予定で、スタッフのトレーニングはイタリア国内で行われる。研究所内には2台のWASP2040ターボ23Dプリンターが設置され、製造に使われる。なお、研究所で製造される義手や義足は、すべて無償で提供されるという。

プロジェクトにはWASPとダマスカス大学に加え、3Dモデリングスタートアップ企業のアーチー3Dマントヴァ社と、AMARコンストルア・ソリダリエタ社なども参加し、プロジェクトの資金調達のサポートなどをしている。

ダマスカス大学でプロジェクトを担当しているフィラス・アル・ヒンナウィ教授は、「我々は三段階のプロセスを予定しています。まずは人工の指をつくること。我々はすでにこの技術を豊富に有しています。次に義手の製造へシフトし、最終的には義足の製造を目指します」とコメントしている。

WASPは2012年設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。