台湾の企業家がマサチューセッツ州立大学に3Dプリンティングラボ設立費用100万ドルを寄付 https://www.uml.edu/Research/LoCSST/symposium/

台湾の企業家ローレンス・リン氏が、母校マサチューセッツ州立大学ローウェル校に3Dプリンティングラボ設立費用100万ドル(約1億1千万円)を寄付した。

リン氏は同校ポリマーサイエンス・プラスチックエンジニアリング学部出身で、1990年に卒業。卒業後は台湾へ帰国し、家業のプラスチック製品工場を引き継ぎ、同社を世界的な射出成・プラスチック製品加工企業に成長させた。同社は現在従業員245名規模で、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリアなどの海外企業を相手に事業を展開している。

寄付金100万ドルは同校内に新たに作られる8500平方フィートの3Dプリンティング・ラピッドプロトライピング研究施設の建設費用と、3Dプリンター、CNCマシン、レーザーカッターなどの購入費用に使われる。研究施設は開設後、学生などが24時間利用出来るようになるという。

リン氏は3Dプリンティング技術への投資に積極的で、自身の会社でも射出成用金型をメタル3Dプリンターで製造しているという。

リン氏の会社は台湾政府と共同で台湾の工業をインダストリー4.0へ移行させるプロジェクトを推進中で、その中には3Dプリンティング技術も含まれているという。