3Dフュールがアメリカ国内の製造能力を拡大

アメリカの3Dプリンター用フィラメントメーカーの3Dフュール(3D-Fuel)が、アメリカ国内の製造能力を拡大する。同社の発表によると、3Dフュールはノースダコタ州ファーゴにある本社兼工場のうち工場の規模と能力を拡大し、製造能力を向上させるとしている。

製造能力の拡大に合わせて、3Dフュールは製品価格も値下げする。現時点では、スタンダードPLAを13.2%、タフ・プロPLAを5.6%、プロPETGを17%、プロPCTGを25%、それぞれ値下げする。

3Dフュールの共同創業者でCEOのジョン・シュナイダー氏は、「これからは年中休みなしで製品を製造します。24時間稼働でフィラメントを製造するのみならず、製造ボリュームも大きく増加させます。アメリカの原料サプライヤーと密接に協業してコストを削減し、製品価格の値下げを実現させます」とコメントしている。

アメリカではトランプ第二次政権が掲げる関税政策の影響により、世界各国からの輸入品の価格が軒並み上昇し続けている。アメリカの製造業は、国内回帰および国内生産がトレンドになりつつあり、今回の3Dフュールの動きも、それに歩調を合わせたものとして関係者に受け止められている。