アメリカ・シリコンバレーに拠点を置く素材開発ベンチャー企業のLytenが、新事業部Lytenモータースポーツを設立する。Lytenモータースポーツは、3Dグラフェンスーパーマテリアルを活用した各種のモータースポーツ用パーツの製造などを行う。本部をインディアナ州インディアナに置き、世界的なカーレースのインディカーシリーズへの参加を目指す。
Lytenのダン・クックCEO兼共同創業者は、「モータースポーツはマテリアルイノベーションが花開く最高の場所です。モータースポーツにカーボンファイバーイノベーションを持ち込むことで革命を起こし、3Dグラフェンをモータースポーツにおける次世代の標準素材にします」とコメントしている。
Lytenは、スタンフォード大学出身のダン・クック氏らが2014年に設立したベンチャー企業。リチウム硫黄電池などの次世代電池などで使われる3Dグラフェンなどを独自開発し、世界中の産業ユーザーに供給している。Lytenには大手自動車メーカーのストランティス、ハネウェル、ノキアなどが出資し、4億2500万ドル(約616億2500万円)を超える資金を集めている。
LytenはTIME’S誌が選ぶ「トップグリーンテクノロジー企業2024」に選出されている。