スカルプティオが食品安全素材「PA12ブルー」の提供を開始

フランスの3Dプリンティングサービスビューローでドイツの大手化学メーカーBASFの子会社のスカルプティオが、食品安全素材「PA12ブルー」の提供を開始する。「PA12ブルー」は食品製造に使われる製造機器の消耗部品や食品コンテナなどでの利用を想定した素材で、ナイロンを主原料としている。スカルプティオでは「PA12ブルー」のSLS3Dプリンターでの利用を予定している。

「PA12ブルー」は、欧州連合の食品安全ディレクティブと、アメリカの食品医薬品局(FDA)のガイドラインの、いずれにも準拠するとしている。

スカルプティオでは、「PA12ブルー」の提供開始により、近年拡大している食品製造業界によるオンデマンドマニュファクチャリングや、ラピッドプロトタイピングなどの需要に対応できるとしている。

スカルプティオはフランスのパリとアメリカのサンフランシスコに拠点を置く3Dプリンティング・サービスビューロー。主にヨーロッパとアメリカにおいて、各種の3Dプリンティング・サービスを提供している。

スカルプティオは2019年11月にドイツの大手化学メーカーのBASFによって買収され、現在は同社子会社として事業を展開している。