アルセロールミタルが3Dプリンティング用メタルパウダー製造事業に参入

世界最大クラスの鉄鋼メーカーのアルセロールミタルが、3Dプリンティング用メタルパウダー製造事業に参入する。現地メディアの報道によると、アルセロールミタルは同社のスペイン工場を拠点に、ステンレススチール、ツールスチール、ローアロイスチールなどの各種のメタルパウダーを、来意年2024年1月から製造するとしている。

販売ユニットは200キログラムから3トン程度までで、年間1000トンの製造を予定しているという。

アルセロールミタルのグローバルリサーチ・ディベロップメント担当CEOのグレゴリー・ルドコフスキー氏は、「アルセロールミタルパウダーズの立上げを誇りに思います。アルセロールミタルパウダーズは、鉄鋼業界におけるイノベーションとサステナビリティの最先端を行くという我々のビジョンを実現させるものです。アディティブ・マニュファクチャリングの世界にメタルパウダーを供給し、マニュファクチャリングの未来を作り上げてゆく所存です」とコメントしている。

アルセロールミタルは、2006年にオランダのミッタル・スチールとルクセンブルクのアルセロールの経営統合によって誕生した世界最大クラスの鉄鋼メーカー。日本では日本法人「ArcelorMittal Japan株式会社」が設立されており、主に自動車用鋼板に特化して事業を行っている。