スペインのフィラメントメーカーが100%リサイクルTPUフィラメントを製造し、話題になっている。
100%リサイクルTPUフィラメントを製造したのはスペインのレクレウス社。「Reciflex」と名付けられたフレキシブルフィラメントは、靴の製造過程で生じるプラスチック廃材を原料に製造されている。
「Reciflex」は、一般的なFDM方式の3Dプリンターであれば利用可能。溶融温度は220℃から235度、造形スピードは秒速20から60ミリメートルが推奨されている。750グラムと3キログラムのスプールで提供され、1.75mm径と2.85mm径のサイズが利用できる。
レクレウスのイグナチオ・ガルシアCEOは、「このプロジェクトは、長らく社内で温めてきたプロジェクトです。地域社会、顧客、業界のすべてが求めていたものであり、我が社が長年研究開発を続けてきたものです。結果的に、こうした優れた製品を生み出せたことを嬉しく思っています」とコメントしている。
プラスチック廃材などの資源ごみを素材に3Dプリンター用フィラメントを製造する機運は世界的に高まってきている。冒険家で海洋生物学者のグレン・マッツィングが設立したスカルプター社も、海洋に投棄されたプラスチックを回収し、3Dプリンター用フィラメントや家具などにリサイクルするプロジェクトを立ち上げている。