リリースされたのはポリメーカーPC-PBT、ポリマックスPC-FR、ポリライトPCの三種類。いずれもメーカーボット・インダストリーズのFDM3Dプリンター「メソッドX」シリーズに提供される。メーカーボット・インダストリーズは、これまでに利用可能なフィラメントをオープンにするポリシーを採用しているが、ポリメーカーのフィラメントがメーカーボット・インダストリーズの初のオフィシャルフィラメントとなる。
三種類のフィラメントは、いずれもポリカーボネートをベースにしたフィラメント。ABSやPLAなどのポリマー系フィラメントに比べて反りが生じにくく、高い強度をもつのが特徴。一方、プリント後急速に固まるため、ヒートチェンバー付きの3Dプリンターでないと利用できない。メーカーボット・インダストリーズのメソッドXシリーズは、同価格帯の3Dプリンターで唯一ヒートチェンバー付きの3Dプリンター。
ポリメーカーのシャオファン・ルオCEOは、「ポリカーボネートは、特定のアプリケーションでの需要が高い素材です。高い耐火性と耐化学性を持ち、強度に優れているため、3Dプリンティングの世界を次の次元へシフトさせることになるでしょう」とコメントしている。
ポリメーカーはシラキュース大学の中国人留学生らが中心に設立したベンチャー企業で、これまでにPLAなどのポリマーベースの高品質・高機能フィラメントを開発し、世界中の3Dプリンターユーザーから高い支持を集めている。ポリメーカーのフィラメントは、日本国内では3Dプリンターメーカーのニンジャボットが取り扱っている。