アメリカの3Dプリンターメーカーのカーボンが、3Dプリンター用新型樹脂RPU130をリリースする。現地時間の来週ドイツのデュッセルドルフで開催されるKトレードフェアで公開する。
RPU130は硬質樹脂で、高い耐久性と耐熱性を持つのが特徴。デュポン・テート・アンド・ライル・バイオプロダクツが開発した植物由来のサステラ・プロパネディオルを原料に開発された。カーボンでは、特に自動車産業やコンスーマー向け製品産業での利用を想定している。
RPU130のリリースについて、カーボンのジョセフ・デシモーンCEO兼共同創業者は、「RPU130はアディティブ・マテリアルの世界に新たなブレークスルーをもたらします。モノづくりの世界で求められている最も厳しい要求を満たす画期的な製品です。この画期的な素材を市場に投入できることをとても誇りに思っています」とコメントしている。
カーボンは、独自開発したCLIP(Continuous Liquid Interface Production)ベースの3Dプリンターを製造している。カーボンのCLIP3Dプリンターは、光と酸素を使って造形するのが特徴で、一般的なSLA3Dプリンターよりも高速で高品質の造形ができるとしている。