イギリスのフィラメントメーカーが自社製品の資源リサイクル率を公表 https://3dprint.com/234474/recycled-content-of-filamentive-filaments-in-accordance-with-iso-14021-standard/

イギリスのフィラメントメーカーが自社製品の資源リサイクル率を公表し、話題になっている。

公表したのはイギリスのスタートアップ企業のフィラメンティブ社。データはいずれもISOが定めるBS EN ISO 14021:2016「環境ラベルおよび宣言」に準拠したものとなっている。データは製品の種類、リサイクル率、スプールのリサイクル率、リサイクル元の資源が、それぞれ記されている。

例えばPLAの場合、リサイクル率55%、スプールのリサイクル率100%、リサイクル元の資源「製造後廃棄物」となっている。また、One PETとカーボンファイバーは、いずれもリサイクル率100%、スプールのリサイクル率100%となっている。また、すべての製品のスプールのリサイクル率が100%となっている。

データの公開について、フィラメンティブの創業者ラビ・トーア氏は、「3Dプリンターの人気が高まるにつれ、プラスチックの生産量と消費量が増加し、環境への悪影響も増加します。また、ホビイストから大企業の社員まで、多くの3Dプリンターユーザーがますます環境への意識を高めています。そうした3Dプリンターユーザーの要求に耐えうる製品を、リサイクル資源を活用して作り続けたいと思います」とコメントしている。

フィラメンティブによると、現在全世界で使われているプラスチックの90%が石油などの非再生可能エネルギー源で作られているという。

フィラメンティブは2015年に、リード大学の支援を受けて設立されたスタートアップ企業。同社のフィラメントはヨーロッパのユーザーを中心に利用が広がっている。