Amazon創業者ジェフ・ベゾス氏が立上げ、会長を務めるアメリカのロケット開発ベンチャー企業のブルーオリジン(Blue Origin)が、ワシントンで開催されたイベントで月着陸船の実物大モデルを公表した。
「ブルームーン」と名付けられた無人着陸船は最大四機の小型探査ローバーの搭載が可能で、月面での展開や衛星発射が可能だとした。
ペンス米副大統領は米航空宇宙局に対し、月軌道に宇宙ステーションを設置し、2024年までにアメリカ人宇宙飛行士を月に着陸させるよう求めている。
ベゾス氏はその計画に対し、「我々は三年前から着手していて、その起源の達成に貢献できる。再び月に行き、滞在する」とコメントした。
ブルーオリジンは大型ロケットエンジンの「BE-4」を3Dプリンターで製造し、自社ロケットに搭載するとともにユナイテッド・ローンチ・アライアンスやボーイングなどの外部の企業に提供していることで知られる。ブルーオリジンはまた、宇宙船カプセルによる宇宙旅行も計画しており、2019年にも宇宙旅行のチケットを販売するとしている。
ブルーオリジンは2000年9月に、ジェフ・ベゾス氏が「誰でも宇宙へ行くことを手伝う」ことを目的に設立した。