香港の新聞がビヨンド・ミートの中国事業停止について報道

香港の地元紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト (South China Morning Post)が、アメリカの代替肉メーカーのビヨンド・ミートの中国事業が停止されたことについて報道している。

「なぜ中国の消費者は代替肉を飲み込めずに一過性のブームに踊ったのか?」というタイトルの記事は、ビヨンド・ミートの中国浙江省工場の閉鎖と、オンラインビジネスを含む中国での代替肉販売事業が停止されたことについて報道し、「ビヨンド・ミートの中国事業の停止は、巨大な資本投資とマーケティングの効果を見ることはなく、他の代替肉メーカーが直面した困難を克服できなかった」と結論づけている。

ビヨンド・ミートは2022年に中国・浙江省に工場を開設し、オンライン事業を中心に消費者への直接販売ビジネスを開始した。しかし、事業は低迷を続け、今日までに工場に勤務する全従業員を解雇するなど事実上頓挫している。

同紙は、中国の代替肉市場の低迷は代替肉の品質もさることながら、サステナブルな食品として消費者の支持を最後まで獲得できなかったのが敗因だとしている。

サウスチャイナ・モーニング・ポストは、1903年創刊の香港最大の地元紙。発行部数10万部を超え、2015年に中国のアリババグループに買収された。