ビヨンド・ミートの株価が1ドル割れ

アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートの株価が1ドルを割った。アメリカ現地時間の先週、年初株価から70%超下落し、1ドル台前半で取引されていたビヨンド・ミートの株価は週末にかけてさらに値を下げ、現地時間の2025年10月17日金曜日に0.52ドルにまで値下がりした。

往事は235ドル台まで上昇したビヨンド・ミートの株価は、四年の時を経て1ドルを割り、時価総額の99%を失ったとロサンゼルスタイムズが報じている。

ロサンゼルスタイムズは、ビヨンド・ミートの業績が慢性的な赤字体質であるとした上で、アメリカの代替肉市場全体の規模縮小が影響している点も指摘している。アメリカの食品業界専門市場調査会社のグッド・フーズ・インスティテュートは、昨年2024年度のアメリカの代替肉市場は前年比で18%縮小し、11億7000万ドル(約1766億円)規模になったとしている。

同紙はまた、インフレが続くアメリカにおける消費者が総じて代替肉を忌避し始めているトレンドも伝えている。ビヨンド・ミートの製品を含む代替肉の多くは、通常の牛肉などと比べて価格が高く、特に価格が高騰している牛肉と比べても総じて高値になっている。

ビヨンド・ミートは、ロサンゼルスを代表するスタートアップ企業のひとつであり、その行方を地元紙も注意深く見守っている。