トーマス・ノグエイラ氏がデスクトップメタルの新CEOに就任

トーマス・ノグエイラ氏が、米連邦破産法第11条を申請して経営破綻し、投資ファンドARCパブリックベネフィットに買収されたデスクトップメタルの新CEOに就任することがわかった。

トーマス・ノグエイラ氏はケミカルエンジニア出身のビジネスマンで、GEなどでオペレーションマネジメントを担当、主に技術開発部門を中心にチームビルディングのスキルを積み上げてきた。2017年2月にデスクトップメタルへマニュファクチャリング・オペレーション担当ディレクターとして入社し、直近ではデスクトップメタルのチーフ・オペレーティング・オフィサーを務めていた。

CEO就任についてノグエイラ氏は、「我々が向かう方向は明確です。最先端の自動化マニュファクチャリングをアメリカ国内へ呼び戻すことです。データドリブンでオートノマス、AIの導入など、これまで何年もかかっていた製品開発サイクルを数か月単位に短縮させ、高品質とサービスで顧客ニーズに対応してゆきます」とコメントしている。

ARCパブリックベネフィットは傘下のARCインパクト・アクイジション・コーポレーションを通じてデスクトップメタルの事業用資産を700万ドル(約10億2900万円)で買取り、事業を継続するとしている。買収に伴いデスクトップメタルの商号は変更されると見られている。