2025年度のSPACによるIPO件数が2024年度のペースを超越

2025年度のSPAC(特別買収目的会社)によるIPO(株式上場)件数が2024年度のペースを超越したとアメリカのメディアが報じている。投資家向け情報サイトの「ボードルーム・アルファ」(Boadroom alpha)は、2025年7月末日までのアメリカのSPACによるIPO件数は81件となり、すでに2024年度のペースを超えたとしている。

アメリカでは2003年頃よりSPACによるIPOがコンスタントに行われるようになり、今日までに上場企業の30%程度がSPACにより上場したとしている。

アディティブ・マニュファクチャリング業界関連企業も、SPACによるIPOを多く行っている。2020年12月に2月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACのトライン・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引所に上場したのを筆頭に、スクトップメタルのライバル企業のマークフォージド、精密メタル3DプリンターメーカーのVelo3D、宇宙3Dプリンターメーカーのメイド・イン・スペースを擁するレッドワイヤーなどがそれぞれSPACを通じて株式上場を果たしている。

現在も多くの3Dプリンティング関連企業がSPACの買収ターゲットとされており、SPACを通じた3Dプリンティング関連企業の株式上場は今後も続くと予想されている。