経営破綻が噂されているアメリカの代替肉メーカーのビヨンド・ミートの支払能力が低下している。アメリカの食品業界メディア「フードダイブ」は、ビヨンド・ミートの支払期日超過日数(Days beyond tems, DBT)が今年2025年7月時点で19日となっていると報じている。
一年前のビヨンド・ミートのDBTは8日で、一年間で11日も多くなっていると指摘している。「フードダイブ」の記者は、ビヨンド・ミートが保有する現金および現金相当資産が減少し、取引先に対する支払遅延が生じているとしている。
ビヨンド・ミートの2025年6月30日時点の現金及び現金相当資産の額は1億300万ドル(約151億4100万円)で、昨年2024年6月30日の1億3200万ドル(約194億円)から43億円程度減少している。
企業信用調査会社クレジットセーフによると、ビヨンド・ミートの直近の債務総額は12億ドル(約1764億円)で、そのうちの半分程度が支払期日30日以内の短期債務であるとしている。
ビヨンド・ミートを巡っては、同社が連邦破産法11条を申請して経営破綻するという噂が流れている。一方、ビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEOは我々は経営破綻などしません。会社は現在収益性確保に向けた道筋を確保するために前進しているところです」とコメントし、噂を否定している。