アメリカの大手代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートの株価が低迷している。アメリカ現地時間の先週に2025年度第2四半期決算を発表したビヨンド・ミートの株価は発表直後から下落し、一時は昨年2024年5月以来となる2ドル台へ下落した。その後買い注文が入り若干値を戻したが、結局2.72ドルで取引を終えた。
ビヨンド・ミートの2025年度第2四半期決算では、売上高7500万ドル(約112億500万円)で前年同期比で19%のマイナス、経常収支も3300万ドル(約48億5100万円)の赤字となっている。
ビヨンド・ミートは、全従業員の6%に相当する44名をレイオフするなどのリストラ計画を発表したものの、今後の展開は不透明な状況となっている。
大手メディアロイターによると、アメリカの代替肉市場は縮小が続き、昨年2024年度の市場規模は前年比で17%のマイナスとなっている。
アメリカで販売されている3Dプリント肉や培養肉などの代替肉は、普通の牛肉などに比べて販売価格が高めに設定されているケースが多い。アメリカではトランプ政権による関税政策の影響などを受け物価上昇のトレンドを示しており、ビヨンド・ミートを含む代替肉メーカーにとって厳しい逆風が吹いている。