システミック・バイオが事業を停止

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの子会社の3Dバイオプリンティング企業のシステミック・バイオが事業を停止する。同社の創業者でCEOのタシ・ペレイラ氏が自身のブログへの投稿で明らかにした。

システミック・バイオは2021年にスリーディーシステムズが買収した3Dバイオプリンティング企業のアレヴィ社をベースに、スリーディーシステムズが1500万ドル(約21億7500万円)を投じて設立された。3Dバイオプリント技術によりヒト細胞から血管付き臓器モデルを作製することなどを目指していた。同社が開発した臓器モデルは、ヒトの免疫反応を正確にシミュレートできることが証明されていた。

タシ・ペレイラ氏はスリーディーシステムズがアレヴィ社を買収した当時、アレヴィ社の最高科学責任者を務めていた。スリーディーシステムズによる買収後、システミック・バイオ社のバイオプリンティング担当副社長兼ゼネラルマネージャーを務め、同社の研究開発をリードしてきた。

スリーディーシステムズはシステミック・バイオ社のサービスを医療機関や製薬企業などへ広め、2027年までに年間一億ドル(約145億円)超の売上を獲得する計画だった。