カナダの3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのテクナ(Tekna)が、アメリカの防衛・航空宇宙セクターから117万ドル(約1億6965万円)規模のオーダーを受注した。
現地メディアの報道によると、テクナは主力製品であるチタンベースのメタルパウダー「Ti64合金」を、アメリカの防衛・航空宇宙セクターの「ティア1ユーザー」に供給する。同メタルパウダーは、ユーザーのレーザーパウダー・ベッドヒュージョンシステムで使用されるとしている。
テクナのクロード・ジャンCEOは、「アメリカの防衛・航空宇宙セクターにおけるキープレイヤーとの関係を強化できることを嬉しく思います。ミッションクリティカルな製造工程において、我々の製品の安定性と高品質が正当に評価された結果だと自負しています」とコメントしている。
アメリカとカナダの貿易を巡っては、先日トランプ大統領がカナダからの輸入品目に一律35%の関税をかけると発表するなど、対立が深まっている。テクナによる今回の発表は、そうした暗い雰囲気に光を投じるニュースと言える。
テクナはカナダ・ケベック州シャーブルークに拠点を置くメタルパウダーメーカー。3Dプリンター用メタルパウダーメーカーとしては世界シェア9%を有している。