ニューヨークの法律事務所が、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズによる株式詐欺の調査を開始したとアメリカ現地メディアが報じている。
報道によると、ニューヨークのポメランズ法律事務所は、スリーディーシステムズの株主の要請を受け、スリーディーシステムズが2025年3月26日に発表した同社2024年度第4四半期決算と通年決算の内容につき、株主を欺いた可能性につき調査を始めるとしている。
スリーディーシステムズが発表した社2024年度第4四半期決算は売上高1億11000万ドル(約165億円)、営業収支3040万ドル(約45億6000万円)の赤字だった。2024年度通年決算は売上高4億4010万ドル(約660億1500万円)、営業赤字2億7740万ドル(約416億1000万円)だった。いずれも決算前に発表した見通し額を大幅に下回る数字だった。
決算の発表を受け、ニューヨーク証券取引所で取引されているスリーディーシステムズの株は20.96%急落し、一株20.15ドルまで値を下げた。
調査の対象となるのはスリーディーシステムズのオフィサー(執行役員)および取締役(ディレクター)。
ポメランズ法律事務所では、該当するスリーディーシステムズの株主に対して同事務所のダニエル・ペイトン弁護士へコンタクトするよう案内している。