フォームラブズのロボヴスキーCEOが中国との貿易戦争についてコメント

フォームラブズの共同創業者でCEOのマックス・ロボヴスキー氏が、現在進行中のアメリカ対中国の貿易戦争についてコメントしている。

大手メディアCBSニュースのインタビューに対しロボヴスキー氏は、「(アメリカと中国の貿易上の対立は)長期的に見て大きなマイナスです。長期の事業計画、投資、そして経済成長の、いずれに対してもマイナスの影響を与えます。(アメリカと中国の対立により)我々は、現時点では長期的な事業計画が立てられない状況です。すべてが急激に変わってしまったからです」とコメントしている。

アメリカ・トランプ政権は中国からの輸入品に対して、最大145%の関税を課しているが、90日間30%に低減する措置を講じている。ロボヴスキー氏は、中国からの輸入品に対する関税率は今後も上がる可能性が残されており、同社の事業にも大きな影響を与えるとしている。

フォームラブズは、2011年にマサチューセッツ工科大学メディアラボの学生だったロボヴスキー氏と仲間二人との三人で設立したSLA3Dプリンターメーカー。同社の3Dプリンターは中国で製造され、アメリカへ輸入されている。同社の3Dプリンターは、特に自動車、歯科医療、コンスーマーエレクトロニクスなどの産業ユーザーに広く利用されている。

フォームラブズは、ウィスコンシン州にあるアメリカ国内の製造施設を強化するなど、生産能力の一部をアメリカへ回帰させることなどを検討している。