スリーディーシステムズが2025年度第1四半期決算を発表

アメリカの大手3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のスリーディーシステムズが2025年度第1四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は9500万ドル(約137億7500万円)で、前年の1億290万ドル(約149億2050万円)から8.16%のマイナスとなった。3Dプリンターなどのハードウェアの売上高が伸びたものの、素材関連の売上高がマイナスとなり、全体の足を引っ張る形となった。特に矯正歯科用アライナーの在庫のマイナスが影響した。

営業収支は3680万ドル(約53億36000万円)の赤字で、前年同期の3990万ドル(約57億8550万円)の赤字から若干改善した。調整後EBITDAも2390万ドル(約34億6550万円)の赤字だった。

スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「2025年度第1四半期の売上高は、多くの顧客が資本投資を控えるといったチャレンジングな経済プレッシャーを受けた形となりました。彼らの多くは新たに課せられた関税の影響などを大きく受けています。地球全体での地政学的な不確実性は今も続いており、顧客の投資機会に良くない影響を与えるものと予想しています」とコメントしている。

2025年3月末日時点のスリーディーシステムズが保有する現金および現金相当資産の合計額は1億3500万ドル(約195億7500万円)で、2024年12月末日時点から3630万ドル(約52億6350万円)減少した。