世界最大規模の3Dプリンターデータベースを運営していたAniwaaが、事業を停止していたことがわかった。現時点でAniwaaのデータベースにはアクセスできない状態となっている。
Aniwaaは2013年にフランス人エンジニアのマーティン・ランサードとピエール・アリーギが設立したベンチャー企業。世界中の3Dプリンターや3Dスキャナーに関する情報をまとめ、世界最大規模の3Dプリンターデータベースとしてのポジションを確立していた。Aniwaaは、最盛期には1900台の3Dプリンターと440台の3Dスキャナー、150台のポストプロセシングデバイスに関する情報を蓄積し、世界中に公開していた。
Aniwaaは世界中のエンジニアや3Dプリンターユーザーに影響を与え、特にB2Bのプラットフォームとして世界中で熱心なユーザーを獲得していた。しかし、事業の収益化は最後まで実現せず、赤字でキャッシュフローを流出させる状態が続いていた。
創業者のマーティン・ランサード氏は自身のLinkedInの投稿で、「いくつものオプションを検討した結果、最終的に会社を閉鎖する決断をしました。簡単な決断ではありませんでしたが、正しい決断であったと信じています」とコメントしている。