アメリカの3DプリンターメーカーのNexa3Dが経営危機に直面しているという噂が流れている。アメリカ現地メディアの報道によると、Nexa3Dはオペレーティングキャッシュの不足により「通常業務の正常な継続」が困難な状況に陥り、一部事業停止などの事業縮小を余儀なくされる可能性が高いとしている。
Nexa3Dが配信した最新のニュースリリースによると、Nexa3Dのビジネスは各種の経済的困難を理由に、「事業縮小の可能性」や「サポート機能の集約」を行う必要性を訴えており、さらにな「事業継続のための困難な決断」を行う可能性があることを示唆している。Nexa3Dに近いある関係者は、Nexa3Dが事業継続を諦めた可能性が高いと推察している。
ニュースリリースはいずれにせよ、Nexa3Dは「事業継続のためにベストを尽くす」「(何も確約することはできないが)努力する」としており、ゴーイングコンサーンを確保する意思があることは表明している。
Nexa3Dは、2014年にアヴィ・レイチェンタル氏らが設立した3Dプリンターメーカー。アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から2015年までスリーディーシステムズのCEOを務め、同社を世界的な3Dプリンターメーカーに育て上げた。同氏は2015年に業績低迷と株価下落などの責任を取り、スリーディーシステムズのCEOを辞任した。