デスクトップメタルがナノ・ディメンションを契約不履行で提訴

アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルが、親会社のイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションを契約不履行で提訴した。

デスクトップメタルが米デラウェア州の裁判所に提出した訴状によると、デスクトップメタルはナノ・ディメンションがデスクトップメタルを買収した際に締結した買収合意書に記された契約内容を忠実に履行していないと主張している。裁判所は、2024年12月30日に両者から事情を聴取するとしている。

買収合意書では、ナノ・ディメンションは外資系企業による米国企業買収時に求められる一連の基準を求めるよう規程されているが、ナノ・ディメンションはいずれも履行していないとしている。

デスクトップメタルは、ナノ・ディメンションがルールを忠実に守ることを信じており、ナノ・ディメンションによるデスクトップメタルの買収が問題なく完了することを期待しているとコメントしている。

デスクトップメタルは、2024年10月3日に開催された臨時株主総会に株主の60%が出席し、ナノ・ディメンションとの合併に賛成する株主が96%に達した。それにより、ナノ・ディメンションはデスクトップメタルの発行済み株式の相当数を取得し、完全子会社化した。