ZEDAテクノロジーズが2000万ドル相当の製造設備を売却

アメリカの3DプリンティングサービスビューローのZEDAテクノロジーズが、2000万ドル(約30億円)相当の製造設備を売却するとして話題になっている。アメリカ現地メディアの報道によると、ZEDAテクノロジーズは2025年1月に開催予定のオークションで、所有するVelo3Dの最新大型3Dプリンター「サファイア・レーザーパウダーベッドフュージョン」シリーズやArcamのエレクトロン・ビームメルティングシリーズなどを売却するとしている。
ZEDAテクノロジーズは、2023年3月にシリーズB投資で5200万ドル(約78億円)の資金を調達するなど、大型の資金調達を実施してきた。同社はこれまでに、総額6800万ドル(約102億円)もの資金を調達している。

ZEDAテクノロジーズがオークションを通じて製造設備を売却する背景には、同社が抱える慢性的なオペレーティングキャッシュ不足の問題があるものと見られる。ZEDAテクノロジーズに近い関係者によると、ZEDAテクノロジーズは事業拡大のスケールを急ぐあまり、採算性を度外視した受注などを行うことなどもあったとされる。

オークションの実施により、ZEDAテクノロジーズには260万ドル(約3億9000万円)のキャッシュが手に入ると見込まれているが、当座のキャッシュ不足解消には至らないものと見られている。