カナダの投資企業でナノ・ディメンションの筆頭株主のマーチンソンが推薦する四名が、先週金曜日に開催されたイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションの取締役に選任された。
取締役に選任されたのはオファー・バハラヴ氏、ロバート・ポンズ氏らを含む四名。現取締役で同社CEOのヨアヴ・スターン氏は取締役に再任されなかった。スターン氏は同社取締役退任後も、引き続き同社CEOの地位に留まる。
マーチンソンは、ナノ・ディメンションが実施してきたデスクトップメタルやマークフォージドの買収に否定的な立場であったことで知られている。同社は今年2024年3月に開催されたナノ・ディメンションの定時株主総会において、株主にヨアヴ・スターン氏を含む四人の取締役の解任決議に賛成票を投じるよう呼びかけていた。
マーチンソンは、自社が推薦する四名が新たにナノ・ディメンションの取締役に選任されたことにより、取締役会での発言力を強化し、現行の買収戦略を再考するよう促すものと見られる。
マーチンソンはカナダのトロントに拠点を置く投資企業。ナノ・ディメンションの発行済み株式の5.2%を保有する筆頭株主となっている。