イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、アメリカの3DプリンターメーカーのNexa3Dを買収するという情報が流れている。アメリカ現地メディアの報道によると、Nexa3Dの創業者でCEOのアヴィ・レイチェンタル氏はインタビューの中でNexa3Dの財務体質は健全であり経営危機には直面していないと言明したものの、戦略的な選択肢を完全には放棄していないとしている。
ナノ・ディメンションはこれまでに、アメリカのデスクトップ3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルと、その競合企業のマークフォージドをそれぞれ買収し、傘下に納めている。
Nexa3Dは、今年2024年1月にアメリカの3Dプリンターメーカーのエッセンシアムを、昨年2023年3月に台湾の3DプリンターメーカーのXYZプリンティングのSLS3Dプリンター事業を、それぞれ買収している。XYZプリンティングのSLS3Dプリンター「MfgPro230xS」シリーズと「MfgPro236xS」シリーズは、新たにNexa3Dのブランドで販売されている。
Nexa3Dは、2014年にアヴィ・レイチェンタル氏らが設立した3Dプリンターメーカー。アヴィ・レイチェンタル氏は、2003年から2015年までスリーディーシステムズのCEOを務め、同社を世界的な3Dプリンターメーカーに育て上げた。同氏は2015年に業績低迷と株価下落などの責任を取り、スリーディーシステムズのCEOを辞任した。