ナノ・ディメンションが年次株主総会を12月6日に開催

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーで、アメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルとマークフォージドの親会社のナノ・ディメンションが、2024年12月6日に年次株主総会を開催すると発表した。年次総会では、ナノ・ディメンションの社長兼CEOに現職のヨアヴ・スターン氏が再選されるか、またスターン氏が推薦する取締役候補のギャレット氏が選任されるかなどが注目されている。

関係者によると、ナノ・ディメンションの今年の年次総会は例年以上に「荒れ模様」となる見通し。特に注目されるのがカナダのヘッジファンドでナノ・ディメンションの大口株主のマーチンソン・リミテッドの動向だ。マーチンソンは2023年3月に自ら招集した臨時株主総会でナノ・ディメンションの経営陣の適任性に疑問を呈し、自らが推す取締役二名をナノ・ディメンションの取締役に選任させている。マーチンソンは、今回の株主総会でも自らが推す取締役二名の選任を目指している。

マーチンソンはナノ・ディメンションの発行済み株式の7.1%を保有する大口株主だが、ナノ・ディメンションの近年の経営方針に反対する姿勢を示し続けている。

一方、ヨアヴ・スターン氏などのナノ・ディメンションの経営陣は、マーチンソンによる過度な経営への関与に対して否定的な姿勢を示している。