東京大学発のメタルリサイクル・マニュファクチャリング企業のSun Metalonが、2100万ドル(約30億8700万円)の資金調達に成功した。出資したのはJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、ヘッジ・アセットマネジメント、住友商事グローバルメタルズ、東京大学エッジキャピタルパートアーズ、グロービスキャピタルパートナーズなどの日本企業を中心とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
Sun Metalonはまた、シリーズA投資による資金調達とは別に、三井住友銀行と限度額340万ドル(約4億9980万円)のローンファシリティを設定した。
Sun Metalonは、東京大学機械工学科出身のエンジニア西岡和彦氏が設立したベンチャー企業。日本製鉄でエンジニアとして勤務した後、2021年にSun Metalonを創業した。Sun Metalonが開発しているメタル3Dプリンターは「ノンバインダーベースのシンターテクノロジー」をベースにしており、従来のメタル3Dプリンターよりも高速・低コストで造形が可能で、炭素ガスなどのエミッションをほとんど排出しないとされている。
Sun Metalonは、大手自動車メーカーのトヨタと共同で、Sun Metalonのメタル3Dプリンターを使ったラージスケールのマニュファクチャリングプロジェクトを展開している。