ニューヨーク証券取引所が、同証券取引所に上場しているVelo3Dの株式などの取引を停止した。アメリカ現地メディアの報道によると、取引停止の対象となるのはVelo3Dの普通株とワラント債。ワラント債は行使価格402.50ドルでVelo3Dの普通株一株を購入できるとする債券。
ニューヨーク証券取引所は、Velo3Dの株が長らくニューヨーク証券取引所の上場基準を下回る価格で推移していたため、取引停止の処置をとったと説明している。ニューヨーク証券取引所の上場基準では、一定期間株価が連続して1ドルを下回った場合、株主に損害を与える可能性があると判断するとしている。
Velo3Dは、今年2024年6月13日付けでニューヨーク証券取引所で取引されているすべての株を35対1の割合で併合(Reverse stock split)する決議を承認、直ちに実施していた。
現地メディアは、Velo3Dはニューヨーク証券取引所取締役会に対して、処分に対して異議申し立てと決議に至る議事録などを閲覧できると報じている。
ニューヨーク証券取引所が取引停止を発表し、事実上最後の取引日となったアメリカ現地時間の2024年9月11日、Velo3Dの株は一株0.62ドルに値下がりして取引を終えた。