Velo3Dが株式併合を実施

アメリカの大型3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のVelo3Dが株式併合を実施する。Velo3Dの取締役会は、2024年6月13日付けでニューヨーク証券取引所で取引されているすべての株を35対1の割合で併合(Reverse stock split)する決議を承認した。

これにより、Velo3Dの株は既存株35株が新株1株として新たに取引されることになる。なおトレーディングシンボルの「VLD」は、そのまま継続して使用される。

Velo3Dは、2023年12月にニューヨーク証券取引所から、直近の取引価格がニューヨーク証券取引所が定める最低基準を満たしていないとして上場基準不適合通知を受領していた。ニューヨーク証券取引所の上場基準では、一定期間株価が連続して1ドルを下回った場合、株主に損害を与える可能性があると判断される。

株式併合が実施される前日の2024年6月12日の取引では、Velo3Dの株は1株0.1242ドルで取引されている。

株式併合実施後の本記事執筆時点(現地時間2024年6月13日)、株式併合後のVelo3Dの株は1株3.91ドルで取引されている。

アメリカでは、株価の低迷を背景に株式併合を実施する機運が高まっている。2024年6月11日にはアメリカの別の3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、既存株10株を新株1株とする株式併合を実施している