イギリスのスタートアップ系ロケットメーカーのOrbexが、シリーズC投資で1670万ポンド(約32億807万円)の資金調達に成功した。出資したのはスコティッシュ・ナショナル・インベストメントバンク、オクトパス・ベンチャーズ、BGF、ハートコア、エクスポート・アンド・インベストメントファンド・オブデンマークなど6社による企業連合。バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。
今回の資金調達により、Orbexが調達した資金の総額は1億200万ポンド(約195億9420万円)となった。
Orbexは、調達した資金を自社の主力ロケット「プライム」の開発に投じるとしている。「プライム」は、高さ19メートルの二段式ロケットで、地球の低周回軌道に小型人工衛生を投入することをミッションにしている。
Orbexのフィリップ・チャンバースCEOは、「今回の資金調達は、オペレーションの打上げを加速し、我々のビジネスをさらにスケールするために使われます。我々のゴール実現をさらに確実なものにしてくれるでしょう」とコメントしている。
Orbexは、ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーで日本の光学機器大手ニコンの子会社ニコンSLMソルーションズの3Dプリンターでロケット本体とロケットエンジンの主要部品を製造している。