イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが先日発表した2023年度通年決算につき、キャッシュフローの減少値を示す「ネット・キャッシュバーン」(Net cash burn)が明らかになった。同社の2023年度の「ネット・キャッシュバーン」は8400万ドル(約126億円)で、2022年度の1億4600万ドル(約219億円)から42%のマイナスとなった。ナノ・ディメンションは、2024年度通年の「ネット・キャッシュバーン」が1200万ドル(約18億円)から2000万ドル(約30億円)のレンジになるとしている。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・ツァイフCEOは、「我々の株主および未来の株主に対して情報のアップデートをさせていただきますが、現在ナノ・ディメンションは組織改革の真っ只中にあり、その先にはエキサイティングな未来が待っているということです。オペレーティングコストの中でも「コスメティクス」とされる無駄なドキュメント制作コストをなどを撤廃し、キャッシュフローをポジティブにできるよう努力してまいります」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは、2023年度通年決算の発表とともに、従業員の25%をレイオフする「リシェイピング・ナノ」リストラクチャリング計画を発表している。