ナノ・ディメンションが2023年度通年決算と従業員のレイオフを発表

イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが2023年度通年決算と従業員のレイオフを発表した。それによると、同社の2023年度の売上高は5630万ドル(約84億4500万円)で、前年比で29%のプラスとなった。経常収支は5455万ドル(約81億8250万円)の赤字で、EBITDA(利子、税金、減価償却前利益)ベースでは9500万ドル(約142億5000万円)の赤字だった。EBITDAベースの収支では、前年比で60%の改善となった。

ナノ・ディメンションはまた、従業員の25%をレイオフすると発表した。「リシェイピング・ナノ」と名付けられたリストラ計画の一端で、オペレーティングコストを年間1200万ドル(約18億円)から2000万ドル(約30億円)程度削減することを目指すとしている。

今回のレイオフの対象には、研究開発部門、営業、マーケティング、経営管理の社員が含まれているとしている。

ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「今回の決定は、我々の決意を改めて表明することのシンボリックな一例です。昨年2023年度第4四半期の時点で決定されたもので、今年に入ってから既に実行されているものの一部です。これらのリストラ計画の実施により、1+1を3にすることが可能になります」とコメントしている。