イリノイ州スコーキーに拠点を置く3DプリンターメーカーのAZUL 3Dが、シリーズA投資で1500万ドル(約22億5000万円)の資金調達に成功した。出資したのは大手化学メーカーデュポン傘下のデュポンエレクトロニクス・アンド・インダストリアルを筆頭とする投資グループ。ベンチャーキャピタルのベータ・ラブやGSフューチャーズも参加している。なお、バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
AZUL 3Dは、調達した資金を製品の技術改良や製造能力増強、販路開拓などに投じるとしている。
デュポンエレクトロニクス・アンド・インダストリアルの技術担当バイスプレジデントのランダル・キング氏は、「AZUL 3Dが開発したテクノロジーをベースに、協業して新しいビジネスを構築してゆけることに大変エキサイトしています。今回の投資は、AZUL 3DとHARP(High-Area Rapid Printing)テクノロジーが、製造業における新たなパラダイムシフトを起こすことを我々が確信していることを示すものです」とコメントしている。
AZUL 3Dは2016年設立。独自開発したHARPテクノロジーをベースにした高速3Dプリンターを製造している。