ナノ・ディメンションがストラタシスの株式買取価格を1株25ドルへ変更

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスに対するテンダーオファーを仕掛けているイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、ストラタシスの株式買取価格を1株25ドルへ変更した。ナノ・ディメンションによると、テンダーオファーの期限はアメリカ東部時間の2023年7月31日午後5時までとなっている。

ナノ・ディメンションの経営陣は、ナノ・ディメンションによるテンダーオファーはストラタシスの株主に対して、短期的なスパンでの株式保有により得られるキャッシュの233%以上をもたらすと主張している。また1株25ドルでの株式買取は、ストラタシスの60日移動平均価格に93%のプレミアムを乗せた額になるともしている。

ナノ・ディメンションは、現在ストラタシスの発行済み株式の14.1%を保有する株主だが、テンダーオファーをストラタシスの株主が受け入れた場合、ナノ・ディメンションのストラタシスの株式保有比率は最大で51%に上昇する。

ストラタシスの取締役会はこれまでに、ナノ・ディメンションによるテンダーオファーを「ストラタシスの株主をミスリードし、脅迫し、ストラタシスの企業価値を甚だしく低評価している」と酷評している。