ビヨンド・ミートの株価が18%下落

現地時間の今週木曜日、NASDAQで取引されている代替肉メーカーのビヨンド・ミートの株価が前日終値から18%下落して10.26ドルで取引を終えた。ビヨンド・ミートは、前日に2億ドル(約270億円)規模の増資を計画していると発表していた。増資計画の発表が、投資家を失望させる結果となった模様だ。

ビヨンド・ミートの株は、2019年7月に付けた最高値の234.9ドルから95.7%下落した。

アメリカの伝説的ヘッジファンドマネージャーのジェイムズ・チェイノス氏は、ビヨンド・ミートはキャッシュの持ち出しが続き、年内にキャッシュが枯渇するとしている。

売上減少と長期に渡るオペレーティングキャッシュフローの流出により、ビヨンド・ミートが保有する現金残高は減少を続けている。2022年12月31日時点で3億1000万ドル(約418億5000万円)から2023年4月1日時点の2億5860万ドル(約349億1100万円)へ減少している。現在のペースでキャッシュフローの流出が続いた場合、ビヨンド・ミートが保有する現金は14.9か月で枯渇する計算となっている。ある市場関係者は、今後ビヨンド・ミートのオペレーティングキャッシュフローの流出が拡大した場合、さらに早くキャッシュが枯渇する可能性があると指摘している。