NASDAQで取引されている大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株価が上昇している。今年2023年3月9日に14.01ドルまで値を下げていたストラタシスの株価は、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによるTOB（株式公開買付）を受け、アメリカ現地時間の2023年3月31日時点で16.53ドルへ値上がりしている。

ナノ・ディメンションは、ストラタシスの株主に対し、ストラタシスの株を一株19.95ドルで買取るオファーをしている。ある株式市場関係者は、ストラタシスの株はナノ・ディメンションによる買取価格近くまで上昇する可能性が高いとしている。

ナノ・ディメンションによる買付オファーに対してストラタシスの取締役会は、株主に対して現時点ではナノ・ディメンションによる買収提案に対して何のアクションもとらないことを推奨するとしている。

ストラタシスの取締役会は、ナノ・ディメンションによる買収提案を書面で受け取ったことを認めているものの、買収提案そのものについては拒否をするとコメントしている。

ナノ・ディメンションは、これまでにストラタシスの発行済み株式の14.5%を保有する大口株主となっている。