イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、2022年度第四四半期と通年決算を発表した。同社の2022年度第四四半期の売上高は1210万ドル(約15億7300万円)で、前年同期比で61%のプラスとなった。2022年度通年の売上高は4360万ドル(約56億6800万円)で、前年比で316%の大幅なプラスとなった。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターン会長兼CEOは、「2022年は顕著な成長を示すことができた一年になりました。顧客ニーズに対応し、迅速なイノベーションを提供できた結果です。売上のマイルストーンにおいても、特に防衛関連のカスタマーベースを強化でき、ディフェンスセクターの売上を大きく伸ばすことができました。また、アカデミックおよび研究開発関連の売上も大きく伸びました。今後も業界全般においてナノ・ディメンションのエコシステムを広げてまいります」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは現在、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株式を一株19.55ドルで買い取るTOB(株式公開買付)を行っている。好調な決算の発表を受け、ナノ・ディメンションによるストラタシスのTOBがどう推移するか、業界関係者の注目が集まっている。