カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のVelo3Dの株価が上昇している。昨年2022年12月16日に1.68ドルまで下落したVelo3Dの株はその後値を戻し始め、本記事執筆時点(アメリカ現地時間の2023年2月15日)には3.67ドルで取引を終えている。取引終了時点のVelo3Dの時価総額は6億2200万ドル(約808億6000万円)となっている。
Velo3Dは、2021年9月にSPAC(特別買収目的会社)のJAWSスピットファイア・アクイジション・コーポレーションと合併し、ニューヨーク証券取引所に事実上のIPO(新規株式公開)を果たした。上場後、Velo3Dの株は値上がりを続け、2021年11月5日には12.23ドルまで上昇した。しかし、Velo3Dの株はその後徐々に値を下げ初め、2022年7月1日には1.35ドルに値下がりした。その後値下がり基調が続いていた。
あるアナリストは、Velo3Dの2022年第4四半期決算の見通しが上方修正されたことが株価に反映していると見ている。
Velo3Dのメタル3Dプリンターは、主にロケット製造などの航空宇宙産業セクターで広く使われている。同社の顧客にはスペースX、ハネウェル、ブーム・スーパーソニック、クロマロイ、ラム・リサーチなどが含まれている。