シンガポールの3Dバイオプリンティング企業のステークホルダー・フーズ(ミーテックから社名変更)が、シンガポール・イスラエル工業研究開発基金から100万ドル(約1億3000万円)の助成金を獲得した。ステークホルダー・フーズは、獲得した資金をウナギの3Dパイオプリンティングの研究開発に投じるとしている。
ステークホルダー・フーズは、ベンチャー企業のウマミ・ミーツと共同で、生細胞を培養したバイオインクをベースに魚肉などをバイオプリンティングしている。同社は、早ければ今年2023年第一四半期(1月から3月末)内にサーモンのバイオプリンティング肉のプロトタイプを公開したいとしている。
ステークホルダー・フーズの事業開発担当副社長のヤイル・アヤロン氏は、「我々の長期的な事業戦略の遂行には業界内のコラボレーションが極めて重要になります。特にウマミ・ミーツとのパートナーシップは、魚肉の食感を実現するために極めて重要です。今回シンガポール・イスラエル工業研究開発基金から助成金をいただき、基金がサポートするプロジェクトを担えることになったことを誇りに思います」とコメントしている。
ステークホルダー・フーズは、今年2023年内にシンガポール、アメリカ、ヨーロッパでの製品の販売を開始したいとしている。