L3ハリス・テクノロジーズがエアロジェット・ロケットダインを買収

アメリカの大手防衛テクノロジー企業のL3ハリス・テクノロジーズが、アメリカの大手ロケットエンジンメーカーのエアロジェット・ロケットダインを買収する。発表によると、L3ハリス・テクノロジーズはエアロジェット・ロケットダインの株を1株58ドルで買い取る。買い取りの総額は47億ドル(約6110億円)で、エアロジェット・ロケットダインが抱える債務もすべて同時に引き継ぐ。

エアロジェット・ロケットダインを巡っては、2020年に大手航空機メーカーのロッキード・マーティンが買収することで合意していたが、米連邦取引委員会(FTC)から反トラスト法違反の指摘を受け、合意が破棄されていた。

L3ハリス・テクノロジーズは、2019年にL3テクノロジーズとハリス・コーポレーションの合併により誕生した世界第六位の大手防衛コントラクター。無線機器、戦術無線機、航空電子工学および電子システム、暗視装置、地上アンテナ、人工衛星搭載アンテナなどの製品を製造している。

L3ハリス・テクノロジーズとエアロジェット・ロケットダインは、自社製品の製造に3Dプリンターを含む各種のアディティブ・マニュファクチャリング機器を広く活用している。