デスクトップメタルの株価が低迷

アメリカの3Dプリンターメーカーでニューヨーク証券取引所上場のデスクトップメタルの株価が低迷している。デスクトップメタルは、2020年12月10日にSPAC(特別買収目的会社)のトライン・アクイジションと合併し、ニューヨーク証券取引所に事実上のIPOを果たした。IPO直後から株価は上昇し、翌年2021年2月5日には31.25ドルまで上昇した。

しかし、翌月5月5日には15.70ドルへ急落し、その後一時盛り返したものの再び下落を続け、本記事執筆の2022年12月2日(アメリカ現地時間)時点では、1.94ドルで取引されている。最高値から93.8%下落した計算になる。

デスクトップメタルは先日、2022年度通年の売上見通しを2億ドル(約270億円)から2億1000万ドル(約283億5000万円)へ下方修正し、修正後EBITDA(利子・税・減価償却前利益)も2000万ドル(約27億円)の赤字へ下方修正している。

デスクトップメタルの株価の今後の見通しについてはアナリストの意見が分かれているが、同社の直近(2022年度第三四半期末)のデット・エクイティ・レシオは0.14と低水準を維持しており、流動性リスクは低いとする見方もある。