アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズが、2022年度第三四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1億3230万ドル(約191億8350万円)で、前年同期比で15.3%のマイナスとなった。経常収支は3740万ドル(約54億2300万円)の赤字だった。進行するインフレーションの影響を受け、仕入や人件費の負担が上昇したことなどが影響した。また、セグメントでは医療・歯科医療の領域での売上高減少が足を引っ張る形となった。
スリーディーシステムズのジェフリー・グレイブスCEOは、「業績が落ち込むことはあらかじめ予想していました。第三四半期決算のこの結果は残念ですが、予想の範囲内です。需要の落ち込みがいつまで続くかわからず、マクロ経済の低迷もいつまで続くかわかりません。いずれにせよ、業績が持ち直し、再び成長軌道に戻れることを信じています」とコメントしている。
2022年度第三四半期決算の発表に伴い、スリーディーシステムズは2023年度通年の売上高見通しを5億3500万ドル(約775億7500万円)から5億4500万ドル(約790億250万円)のレンジに修正した。
2022年度第三四半期末時点のスリーディーシステムズの保有現金残高は6億900万ドル(約883億50万ドル)で、2021年度末の1億8000万ドル(約261億円)から減少した。