大手複合機・印刷機メーカーのゼロックスが、アディティブ・マニュファクチャリング部門の人員をレイオフしている。SNSのLinkedInに投稿された情報によると、アディティブ・マニュファクチャリング部門のジェネラルマネージャーのタリ・ロズマン氏を含む複数の社員がすでにレイオフされたという。
ゼロックスのスポークスパーソンは声明で「2022年9月30日をもちましてゼロックスはアディティブ・マニュファクチャリング事業を縮小しました。現在は既存ユーザーのサポートのみ提供しています。今年初めに開催した投資家説明会で発表した通り、拡大すべき事業と縮小すべき事業との選別を進めています。(アディティブ・マニュファクチャリング事業の縮小は)難しいけれど、必要な決断でした。レイオフによる社員の影響を出来るだけ小さくし、転職支援などのサポートを提供してゆきます」とレイオフの事実を認めている。
ゼロックスは2019年にメタル3Dプリンターメーカーのヴェイダー・システムズを買収し、アディティブ・マニュファクチャリング事業に進出していた。2021年2月までにアメリカ海軍、アメリカエネルギー省、シーメンス、ヴァーテックス・マニュファクチャリングなどに納入したが、事業継続に必要な規模の売上を確保できなかったと見られる。