アメリカのデスクトップSLAプリンターメーカーのフォームラブズが、ウィスコンシン州ミルウォーキーに支店を開設した。現地メディアの報道によると、ミルウォーキーのサードウォードに開設された支店はフォームラブズのアメリカ国内の二つ目の支店で、今後三年間で最大150人の雇用を生むと期待されている。フォームラブズはマサチューセッツ州サマービルに本店を置き、ノースカロライナ、ベルリン、パリ、ブタペストにそれぞれ支店を設けている。
フォームラブズのチーフ・ビジネス・オフィサーのルーク・ウィンストン氏は、「正直なところ、ミルウォーキーは当初第一候補ではありませんでした。しかし、ミルウォーキーを実際にたずねてみたところ、モノづくりに携わる数多くの中小企業と、ミルウォーキー工科大学などの優れた教育機関を有する土地であることを知らされました。我々の事業ミッションを追求するにふさわしい場所であると確信しました」とコメントしている。
ミルウォーキーはウィスコンシン州最大の都市で、機械、印刷、食品、醸造などの工業が盛んな土地。大手オートバイメーカーのハーレーダビッドソンの拠点があることで知られている。
フォームラブズは2012年にマサチューセッツ工科大学のエンジニアらが立ち上げたベンチャー企業。これまでにデスクトップSLA3Dプリンター「フォーム1」「フォーム2」「フォーム3」をリリースしている他、SLA3Dプリンター用の各種の高機能樹脂を開発している。フォームラブズは最近、医療用3Dプリンターをリリースするなど、医療の領域への進出を進めている。