ブラック・シープ・フーズが525万ドルの資金調達に成功

米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く代替肉製造スタートアップ企業のブラック・シープ・フーズが、525万ドル(約60億3750万円)の資金調達に成功した。出資したのはニュークロップ・キャピタル、AGファンダー、シッディ・キャピタルなどのベンチャーキャピタルを中心とした投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。ブラック・シープ・フーズは、調達した資金を開発中の「ミートフリーラム」の製造に投じるとしている。

ブラック・シープ・フーズの共同創業者のサニー・クーマー氏は、「植物由来の代替肉市場の拡大を目にすることは大変にエキサイティングなことです。特にわが社のように味の良さを追求した代替肉市場が拡大することは大きな意義があります。現在開発中のミートフリーラムに加えて、ほかの肉についても開発を進めてゆく予定です」とコメントしている。

ブラック・シープ・フーズによると、同社の代替肉の製造プロセスにおいては、通常の畜産業よりも土地の利用面積を95%削減でき、炭素排出量を95%削減できるという。

代替肉市場の拡大により、代替肉メーカーによる大型の資金調達事例が相次いでいる。今年2022年1月にはイスラエルの代替肉メーカーのリディファイン・ミートが、1億3500万ドル(約155億2500万円)の資金を調達している。