米イリノイ州シカゴに拠点を置くプライベートエクイティファームのコア・インダストリアルパートナーズが、アディティブ・マニュファクチャリングセクターへの投資を加速している。7億ドル(約805億円)規模で組成されたファンドを基に、これまでに大手3DプリンティングサービスビューローのFATHOMを買収したのに加え、3Dプリンター用フィラメントメーカーの3DXテック、別のフィラメントメーカーのトリトン3D、オープンソース3Dプリンターメーカーのギアボックス3Dを買収している。
コア・インダストリアルパートナーズの創業者でマネージングパートナーのジョン・メイ氏は、「FATHOMは、ラピッドプロトタイピングからローボリューム・ミッドボリュームプロダクションまでの幅広い製造能力を有する魅力的な投資先です。30年以上前から3Dプリンティングの仕事をしてきており、業界の老舗でもあります。コア・インダストリアルパートナーズの投資先は、何らかの形でFATHOMのプロダクション領域に関与できるものが多くなるでしょう」とコメントしている。
FATHOMは、SPAC(特別買収目的会社)のアルティマ・アクイジション・コーポレーションⅡとの合併によるニューヨーク証券取引所へのIPOが予定されている。FATHOMのIPOにより、コア・インダストリアルパートナーズはFATHOMへの投資からエクジットするものと見られる。