ACEO 3Dがシリコン3Dプリンティングサービスを停止

ドイツの大手化学メーカーのワッカーケミー傘下の3DプリンティングサービスビューローのACEO 3Dが、シリコン3Dプリンティングサービスを停止する。今年2021年12月10日までに受注した注文を最後に、年内で事業を停止する。事業停止の理由は明らかにされていないが、当初見込んでいた事業計画が実現できなかったと推察される。

ACEO 3Dは、自社のホームページで、「多くの発明品は、それが売れだすまでに相応の時間がかかります。特に新たなテクノロジーを世に出す場合、市場そのものを開拓する役割を担うことになります。リーダーおよびパイオニアとして、市場を開拓するための投資を行う必要があります。それは大きな骨の折れる仕事で、役立てるすべてのものをフルに活用しなければなりません」と説明している。

ACEO 3Dは2017年設立、ドイツのバーグハウセンとアメリカに拠点を置き、シリコン製パーツ・エラストマーの3Dプリンティングサービスを提供していた。

ワッカーケミーは1914年設立の、ドイツの大手化学メーカー。シリコンラバー、エチレン・ビニール・アセテート、ポリマーパウダー、半導体用ポリシリコンなどを製造している。